Domaine Denis Mortet 2004年
Domaine Mortet に勤めるうちのダンナ、先週はずっと瓶詰め作業でした。
夕方帰ってきては、「今日はクロ・ヴージョを瓶詰めしたよ、旨かった!」 「白ワインも少しあるんだよ、旨かった!」と毎日毎日、自慢話しかしません。 わが家の寝室からの風景。 ミュスカリという紫の小花の季節です。 カステル・ド・トレ・ジラールでも、年に一度仕入れますが ワインリストに載せて間もないうちに、すぐに品切れになってしまうのです。 サーヴィス後に残りを失敬しようにも、お客様が一滴残さず飲んでしまう。(涙) 日本では、さらに高嶺の花ですよ。見てみてこの価格・・・ ドメーヌの若き後継者アルノー・モルテくんと、道端ですれ違いがてらに 「ダンナに聞いたけれど、2005年も素晴らしい出来だそうね! 白ワインもあるんですって?知らなかったワヨ~」と白々しくアピール。 それを覚えていてくれたのか、今晩はダンナがハーフボトルを手土産に。 雑誌の取材の残りだとかで、ミレジム2004年のテイスティングです。 Domaine Mortet 2004年 - Gevrey-Chambertin 《Mes Cinq Terroirs》 ジュヴレイ村の異なる5つの畑をアッサンブラージュしたもの。 - Gevrey-Chambertin 1er cru 《Champeaux》 青々した草、ハーブのような香りで、かなりキャラクターがあります。 ダンナに訊くと、石がゴロゴロした石灰質の硬い土壌だとか。 - Gevrey-Chambertin 1er cru 《Lavaux St Jacques》 香りが他と較べてかなり特殊。ミネラル、キノコ、パンデピスみたいな。 口当たりも酸味が鋭い感じで、この力強いタンニンを和らげるためには かなりの年数が必要でしょうね。 - Chambertin grand cru 「ワインの王様」と呼ぶに相応しい! 赤い果実、しかもイチゴジャムやプルーンのような濃厚な香りがして 口当たりもボリュームあり、タンニンも丸くてふんわり広がる・・・至福。 - Clos de Vougeot grand cru スミレの花の香りが芳しい。 パワーは中程度で、濃厚というよりはエレガントで繊細な印象のワイン。 ドメーヌ・モルテは、毎年冬に樽からテイスティングさせてもらっていますが キュヴェの数がものすごく多いのに、ひとつひとつのワインに個性がある・・・ 帰宅してメモを取ろうとしても、ちゃーんと思い出せるくらい印象が強いのです。 「瓶詰めと同時に、箱詰めして出荷準備をするんだよ。 空っぽのカーヴを見たのなんて、オレ様の仕事人生30年で初めてだヨ~」 醸造の段階ですべて買い手が付き、瓶熟成の暇もない、売れっ子ワイン。 日本の皆さん、もうすぐ2005年が上陸しますよ~!
by casteltresgirard
| 2007-03-19 23:50
| おすすめワイン
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