3月第三週のブドウ畑・・・Labour写真は「Equipages」HPより 3月に入り、いよいよ本格的に始まるのが「Labour」ラブール、と呼ばれる 土を耕す仕事。あちこちの畑の畝が、掘り起こされてホコホコになっています。 トラクターで耕すのが、短時間・低費用でまだ一般的ではありますが そこへ白羽の矢を立てたのが、「Equipages」社のエリック・マルタン氏。 耕作馬に車輪のついた鋤を引かせ、自ら一列ずつ耕す方法をとります。 耕すことにより、土が柔らかくなり水分が根まで浸透しやすくなるとともに 土中の生態系を蘇らせ、活性化させるという狙いがあります。 エリック氏が馬に取り組むのは、トラクターの重量によって土を固めないため。 ブドウの樹の生長と、天候を見ながら(雨の直後には耕せません) エリック氏は、ひとつの畑に最低でも1年を通して5回は鋤を入れるといいます。 それ故、仕事場はブルゴーニュの特級畑を中心に14ヘクタールに限られます。 近年のビオロジックブームの後押しもあり、エリック氏は引く手あまた。 大手クライアントが、なかなか契約できずに待たされている状態なのです。 それでもエリック氏はいたってマイペース。大型トラックに3頭の馬を乗せて グランクリュ街道をやって来ては、日曜も祝日も関係なく耕します。 2日続きの仕事のときは、畑の脇道で馬たちと一緒にトラックに寝泊りするという まさに「馬と寝食を共にする人」。 この写真は、わたしの主人が鋤の引き方を教わっているところです。 エリック氏は多忙ながらも、後継者を育てるための授業を持ち、セミナーを開き、 村のお祭りがあれば、耕作馬でデモンストレーションを行ったりとオープンな方。 つい最近、ご自分でホームページも開設されましたので、ご覧ください。 EQUIPAGES EN BOURGOGNE http://equipages-en-bourgogne.com/
by casteltresgirard
| 2007-03-16 23:52
| ブドウ畑の四季・春
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