人気ブログランキング | 話題のタグを見る

3月第三週のブドウ畑・・・Labour












写真は「Equipages」HPより


3月に入り、いよいよ本格的に始まるのが「Labour」ラブール、と呼ばれる
土を耕す仕事。あちこちの畑の畝が、掘り起こされてホコホコになっています。

トラクターで耕すのが、短時間・低費用でまだ一般的ではありますが
そこへ白羽の矢を立てたのが、「Equipages」社のエリック・マルタン氏。
耕作馬に車輪のついた鋤を引かせ、自ら一列ずつ耕す方法をとります。

耕すことにより、土が柔らかくなり水分が根まで浸透しやすくなるとともに
土中の生態系を蘇らせ、活性化させるという狙いがあります。
エリック氏が馬に取り組むのは、トラクターの重量によって土を固めないため。

3月第三週のブドウ畑・・・Labour_f0122044_844836.jpg










ブドウの樹の生長と、天候を見ながら(雨の直後には耕せません)
エリック氏は、ひとつの畑に最低でも1年を通して5回は鋤を入れるといいます。
それ故、仕事場はブルゴーニュの特級畑を中心に14ヘクタールに限られます。

近年のビオロジックブームの後押しもあり、エリック氏は引く手あまた。
大手クライアントが、なかなか契約できずに待たされている状態なのです。

それでもエリック氏はいたってマイペース。大型トラックに3頭の馬を乗せて
グランクリュ街道をやって来ては、日曜も祝日も関係なく耕します。
2日続きの仕事のときは、畑の脇道で馬たちと一緒にトラックに寝泊りするという
まさに「馬と寝食を共にする人」。

3月第三週のブドウ畑・・・Labour_f0122044_82879.jpg










この写真は、わたしの主人が鋤の引き方を教わっているところです。
エリック氏は多忙ながらも、後継者を育てるための授業を持ち、セミナーを開き、
村のお祭りがあれば、耕作馬でデモンストレーションを行ったりとオープンな方。

つい最近、ご自分でホームページも開設されましたので、ご覧ください。
EQUIPAGES EN BOURGOGNE http://equipages-en-bourgogne.com/
by casteltresgirard | 2007-03-16 23:52 | ブドウ畑の四季・春
<< ラディッシュと白アスパラの季節 Menu de Saison ... >>