ドメーヌ・ピエール・モレ(ムルソー村)

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カラリと晴れた朝、ムルソー村へ。色鮮やかな瓦屋根の村役場と、教会前の噴水。
今日訪ねるのは、ドメーヌ・ピエール・モレ。どうしてもここのご主人にお会いしたくて
電話をすると、お忙しい時期だったのでしょう、1日熟考されてからOKとのお返事が。

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穏やかながら芯の強そうなピエール・モレ氏。モレ家は元々コント・ラフォンの小作を
請け負っていましたが、1971年に独立して、ムルソー村にドメーヌを立ち上げました。
10年前からは、娘のアンヌさんと共に、10haのブドウ畑をバイオダイナミックで栽培。

春先にボトル詰めされたばかりの2007年を中心に、ブルゴーニュ・アリゴテに始まり
オーセイ・デュレス白、ムルソー一級畑(ブシェール、ペリエール、シャルム)などと
最後はバタール・モンラッシェ2001年までを試飲。酸味が控えめで優しい口当たりの
ワインが多く、特にペリエールとシャルムは、土地の個性による違いがよーく解りました。

ブドウ畑の地図上で説明しながら、ひとつひとつのワインを丁寧に注いでくださる
ピエールさん。バイオダイナミックといえど、どんな畑仕事をされるのか見たくなりました。
「うちのバタール・モンラッシェは、すぐに分かるよ。グランクリュ街道沿いのピュリニー側
一番南側にひとつだけ横向きに植わっている区画があるから、ぜひ見に行ってみて。」

ところで、1988年から2008年まで、ドメーヌ・ルフレーヴの指揮を執っていたという彼。
アンヌ・ルフレーヴ女史といえば、今やバイオダイナミックの第一人者ですが、いったい
彼女を陰で支えたのがあなたなのか、あなたの発案でこの栽培方法が始まったのか。
「僕がルフレーヴに採用されたとき、かねてからやってみたかったバイオダイナミックを
試すチャンスだと思いました。やはり資金力も必要だし、大きな区画が必要だったから。」

それでは、あなたを自然農法に向かわせた原動力って何ですか?
「僕の息子は、難しい病気を患っていたんだ。いろいろな薬や治療法を試していくうち
自然療法ってものをブドウ畑にも活かせないかと思いついたのが始まり。・・・息子は
今はもう亡くなってしまったけれどね。」

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「自然派」「ビオ」と名が付けば売りやすいなどとも聞く、最近の日本のワイン業界。
そんな事とは無縁に、自分の信条を通している素敵な人に出逢うことができました。
にこやかに笑う彼の後ろには、ブドウ畑で働く人々を守る「サンヴァンサンの神様」が
大切に飾られていました。

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Domaine Pierre Morey
http://www.morey-meursault.fr/
13 rue Pierre Mouchoux, 21190 Meursault
Tél 03.80.21.21.03
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by casteltresgirard | 2009-07-06 18:38 | ドメーヌ訪問と出逢い
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