ブドウ栽培~醸造~ワインになるまで

今日のお客様は、10日前に東京で結婚式を挙げられたばかりの若いおふたり。
「オリヴィエ・ルフレーヴのワインが大好きなんです!」とのご要望で、これは好都合!
ランチをいただきながら14種類のテイスティングができる、レストランを併設していて
私も何度か足を運んでおり、内容の良さはよく知っているからです。

せっかく大好きな生産者なので、彼らが提案する「アトリエ」にも参加してみましょうと
いうことになりました。

9時15分 ホテル「カステル・ド・トレ・ジラール」出発、国道74号線を約40km南下します。
シャンボール・ミュジニー、ヴージョ、ヴォーヌ・ロマネなどの畑が広がる緩やかな丘を
遠くから眺めることで、標高や斜面の傾きによる畑の階級分けが、理解しやすくなります。

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10時 ピュリニー・モンラッシェ村「Maison d'Olivier Leflaive」に到着。
見覚えのある、カウボーイハットの体格のいいオジサン・・・オリヴィエさんがお待ちでした。
まずはブドウ栽培責任者である、彼のクルマに乗せていただいて、プライベートツアー。

「チャイルドシートが着いててゴメン。うちの娘を保母さんのところに送って来たところで。」
「は?お孫さんですよね?(だってオリヴィエさん、60歳くらいに見えるんですが・・・)」
「違う違う、孫じゃーなくてボクの娘。18ヶ月。」
(絶句・・・うちの主人も45歳で子供ができてしまいましたが。何と返したらいいのだろう。)
「オリヴィエさん、現役バリバリですね!笑」
「いや~、仕事はもう息子夫婦に任せて引退、ボクは子育てに専念するよ。ハッハッハ!」

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話はズレましたが、特級畑「バタール・モンラッシェ」と一級畑「ピュセル」の間で降ります。
ムルソー村、ピュリニー村、シャサーニュ村と連なる、白ブドウ産地の畑の格付け、土壌、
1年間の畑仕事についての説明が始まります。

ホコホコに耕された土、隣の区画は除草剤で元気がなく、その隣はカチカチに硬そう。
実際に足を踏み入れてみると、生産者ごとの畑に対する愛情の違いが感じられます。
もちろんオリヴィエさんの区画の土は、よく手入れがされています。

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ちなみに、除草剤が撒かれたこの畑は、オリヴィエさんのお隣さんですよ・・・。
「この芽は取って、これは残して」と、パキパキと落としてしまうオリヴィエさん。
い、いいんですか!? 「代わりに仕事してあげてるんだよ。笑」

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ここ数日の暖かさで、若葉が出てきたブドウの樹。
どの葉を残して、どの芽を摘むのか、張り巡らされた針金は何のために使われるのか、
杭の打ち方や、歳をとって実をなさなくなった樹の植え替えまで、アマチュアの初歩的な
質問にも丁寧に答えてくださり、最後は特級畑を一周ドライブして戻って来ました。

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11時15分 オフィス前で、兄のパトリックさんに交代。
兄弟仲良く仕事を分担、お兄さんが醸造責任者をされているのです。自社畑は15ha、
その他に周辺のブドウ生産者から15ha分の醸造を任され、かなり大きな醸造所のよう。

収穫直後の作業、畑の格付けにより3~15ヶ月かかる樽熟成の話、樽会社選択の話、
そして、パトリックさんが一番神経を使っていると思われたのは、瓶詰め作業でした。
別々の樽で熟成させたワインを、ステンレスタンク内で3週間かけて馴染ませた後に
「冷蔵室」と彼らが呼ぶ、室温2~3℃の別室タンクで寝かせることで、結晶分を沈殿させ
フィルターに掛けるのを極力抑えているそうです。

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日本へは、年2度も行かれるというパトリックさん、お客様には全て通訳できないような
ラテン系男性の冗談も、最後のほうはかなり多かったです・・・。笑
兄弟それぞれ非常に強い個性、素敵な方々でした。オーナーご自身の案内に大満足。

12時50分 パトリックさんとお喋りしながらブラブラ歩き、レストランに到着。
白ワイン11種と赤ワイン3種のテイスティングは、ソムリエのラシェルさんのコメント付き。
お料理は「おばあちゃんの料理」とでも言いましょうか、温かな家庭料理です。

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アペリティフに合わせる「グジェール」 コンテチーズが入った塩味のシュー。

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「マグロと白ワインのゼリー寄せ」 ハーブ入りヨーグルトソースを添えて。

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「鶏肉と野菜の煮込み・エストラゴンの香り」 ホクホクのジャガイモのピュレと一緒に。

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「チーズ盛り合わせ」 山羊2種、シトー、コンテ、スーマントラン(ウォッシュ)を順番に。

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「チョコレートムース」 甘すぎず、ほろ苦い、小さなジャストサイズのムース。


この日は予定を詰めすぎず、ブドウ栽培~醸造~ボトル詰めされたワインまでの過程を
ひとつの蔵でゆっくりと愉しむことができました。

食事の後には、ブティックでお土産を購入していただくこともできます。
素敵なデザインのお皿やコーヒーカップ、テーブルセットなど。もちろんワインも購入可。
ジュリー・ルフレーヴさんが歌う「飲み過ぎで頭痛」というCD、コレは何なんだろ・・・?笑

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帰りには、ロマネ・コンティの畑にも少しだけ寄り道。ちょうど耕作馬サンに会えました。


「Maison Olivier Leflaive」については、2007年夏にも記事を書きました。
オーダーメイドツアーのお問合せは、日本語メールで花田宛にお願いします。
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by casteltresgirard | 2009-04-21 21:46 | 通訳ガイド・オーダーメイド
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