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ボーヌのレストラン「L'Ecusson」

観光客が通らないであろう、ボーヌの少し町外れ(それでも中心部から10分程)に
以前から、どうしても行ってみたかったレストランがありました。

この地に25年前に開店して、ミシュラン一ツ星を獲得した時期もあったようですが
どうして星を落としたのだろう・・・と、友人達がみな口を揃えて言うので気になって。
六本木の名店「ル・ブルギニョン」の菊池シェフが、修業をされた店でもあるそうで。

現在では、オーナーシェフのジャン・ピエール・セヌレ氏が、厨房でお料理教室も
開いているようで、一度は行かなくてはと思いつつ、早数年が経っていたのでした。

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こんな地味~なエントランスをくぐると、マダムとサービスの方々の温かいお出迎え。
当然ながらテラス席を勧められましたが・・・小さなパラソルで、食事をしている間に
陽が回ってきて背中が暑いなんてのはイヤよ~と思っていたら、日除け完璧テラス。

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グリーンオリーヴとパンケーキ、それからパヴォ(ケシ)の粒入りのおせんべい。

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アミューズ「フロマージュブランと野菜のムース、トマトのクーリ」

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前菜「キノコのムースに生卵の黄身、豚むね肉にゴマのトースト、ホットワイン」
Oeuf en Meuretteという、ブルゴーニュ名物のポーチドエッグの赤ワインソースを
もう一度食べたい・・・とおっしゃるお客様の希望に一番近い料理かなと思ったのですが
すごく斬新(すぎ?)だったかも。美味だったのは言うまでもありませんが。

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メイン「アンコウのロースト、パプリカ、ナスのコンポートにクミンの香り、フェッタチーズ」

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デザート「牛乳とマスカルポーネのアイスクリーム、バニラの香り、ラム酒漬けのイチゴ」

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プチフール数種


どの料理も、色鮮やかで美しくて感激。でも私のようにガイドの仕事をしていると
お客様にメニューを全部ご説明するので・・・このレストランでは思ったものと違う雰囲気の
一皿が出てくることが多くて、ある意味、いい意味でサプライズでした。(とくに前菜・・・)

その旨をマダムに伝え、「シェフとスタッフの皆様によろしくお伝えください」とお願いすると
「今度はあなたの勤めるレストランにも顔出すわ」と。私もまた違うサプライズを期待して
お邪魔したいと思います。


「Hostellerie de l'Ecusson」
Place Malmédy, 21200 Beaune
Tél 03 80 24 03 82
www.ecusson.fr
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by casteltresgirard | 2009-06-13 17:14 | 周辺アクティビティ

ソムリエの仕事の醍醐味

ソムリエにもいろいろありますが・・・ワインショップの店員さんも「ソムリエ」ですし
最近では、ソムリエ協会の資格を取った人は、自身で「ソムリエ」を名乗りますよね。
それでも私が、時間的にも報酬的にも一番ツライとも言える「レストランのソムリエ」
の仕事を続けているのは、なぜなんだろう・・・。

普段は、あまりオイシイ仕事とはいえず、ボトルの底にちょっと注ぎ残したワインを
裏でチビチビいただくくらいが楽しみですが・・・(笑)、たまにその答えが見えることが
あります。遅くまで頑張って働いて良かった~と思えるサービスがあります。


今晩は、日本からのお客様がディナーに来てくださいました。
ずいぶん前から、メールで個人的にやりとりもして、スイートルームに3泊してくださる
大切な大切なお客様。どんな方なのかは、いつも直接お会いしないと分かりませんが
そのご夫妻は、店内をブラブラ歩いていた当ホテルのオーナーに、いつの間にやら
サイン帳を渡していたようで・・・。

オーナーからのメッセージの隣りに、シェフの遊び心たっぷりのお絵かき(!?)と
「目で楽しんで、舌で味わって」のメッセージが。素敵なアイデアですね、とお話を聞くと
レストランへ行かれるとき、旅先で出逢った人に、いつも言葉を残してもらうのだとか。

恥ずかしがりで絶対に客席に出ないシェフも、厨房から「どうだった?どんな反応?」と
めちゃくちゃ嬉しそうにしていました。


もう一組の素敵なお客様は、おそらくドイツ人かベルギー人と思われる男性2人組。
流暢なフランス語で話しかけてくださったので、いろいろと会話が弾んだのですが
今日がヴァカンス最後の夜だそうで。

「サンジャック・コンポステルの道」という、巡礼の道があるのは、ご存知ですか?
スタートは、ヴェズレイであったり、プイィ・シュル・ロワールであったり、4箇所ありますが
その道は1本になり、フランス西海岸のバイヨンヌの近くを通って、スペイン北部まで・・・。
全ての行程を歩き通すと、1300kmにもなるのだそうです。

私の亡くなった伯母(正確に言うと、主人の元妻の伯母・・・それなのに私には優しくて)が
この「コンポステルの道」を歩く人でした。もちろん一度には歩けないので、休暇のたびに
巡礼路の一部を歩き、20年間くらいかかって全行程を踏破したのです。

そんな話をお客様にすると、私の知らない「プィィ・シュル・ロワール」の町の風景を
デジカメで見せてくださいました。

「歩いてるときはね、他の雑念は全て消え去っていくんだ。心が真っ白になるよ。
そしてこの風景、何の変哲もない石畳の道だけれど、道端の花とか遠くの山とかさ・・・」
彼らも、1週間のヴァカンスで100kmちょっとくらい歩けるそうです。私もまだ間に合う!?


自分が普段考えもしないことを、いろいろなお客様から教えていただけることが
このお仕事の醍醐味かな・・・気付いたら一晩中しゃべりまくって、口が疲れていることが
心地よい疲れだったりして、なんて帰り道に思いました。
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by casteltresgirard | 2009-06-09 23:39 | ソムリエの独り言

開花、そして恵みの雨

昨日日曜日のサクランボ狩りのときに、ついでに撮ったブドウ畑の現在。

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数日前から、まさに開花中。
ブドウの開花日って、ワタシ6月10日ごろかと思っていまして、ガイドをしたお客様にも
そうお話してきたんですが・・・何だか今年はかなり早めのようです。

この道30年以上(歳がバレますね)の主人の話では、ここ数週間の異常な暑さと乾燥、
そして夜の寒さのせいで、「こんなにゆっくりしたペースで伸びるのは初めてのこと」。
ブドウ畑に出ても、退屈している日もあるのだとか。(←じゃー何してるのさ?とツッコミ)

ですから、この週末の雨は、ヴィニュロン達にとっては恵みの雨となったのですね。

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ところで、主人は「あぁ~ブドウの花のいい香りがする」といつも言いますが
まったく何の香りも感じない、ワタクシいちおうソムリエ・・・。引退してオバアチャンになる
頃には、そんな事も感じられるような「本場のブルゴーニュ人」になっていられるかなぁ。

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「Rognage」と呼ばれる、伸びた蔓の先端を切り揃える作業を見かけるたびに
何だか寂しく感じてしまうのは私だけ?盆栽のお国の人なのですけどねぇ・・・。

心地よい風に吹かれながら、ひゅるひゅる~と細く伸びた蔓の先端を見るたびに
「天まで高く届け!」と応援したくなってしまいます。
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by casteltresgirard | 2009-06-08 16:10 | ブドウ畑の四季・夏