カテゴリ:ブドウ畑の四季・春( 10 )

2010年3月最終週のブドウ畑

本日のロマネ・コンティの畑。

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なーんにも出ていません。(笑) ホコホコに耕された土があるのみ。
「ブドウの涙」とも呼ばれる、春の樹液が溢れ出る様子が見えないかな~と探しましたが
光った!と思うと、それは枝をくくり付けている針金だったり。

私はいつも、冬の間日本に避難しているのですが、今年は寒くて雪も多かったようで・・・
遅めのスタートになるのかもしれませんね。
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by casteltresgirard | 2010-03-25 23:11 | ブドウ畑の四季・春

5月第一週のブドウ畑・・・Bourgeons 発芽

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先週、コート・ド・ボーヌのブドウ畑を廻ったときのこと。
モンラッシェ・グランクリュの前で車を停め、ホコホコに耕された畑を覗き込むと
赤ちゃんの掌のような黄緑色の葉が、すでに開いているではありませんか・・・。
私の住まいからたった40km南では、こんなに進行しているのですね。

ちなみに、同じ日にロマネ・コンティの畑で撮った写真は、こんな感じです。

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あの有名な十字架のやや左寄りに、空き地になっていた区画がありましたね。
今回は、植えられたばかりの苗木と、添木を遠目に確認することができました。
伐採されてから何年経っていたでしょうかね・・・4年?いや5年?
その間にトウモロコシが植えられたり、下草が生えていたり、土中の生態系を
蘇らせるための処置がされていたのです。
このベベ達が「ロマネ・コンティ」となるのは、何年後のことか?

そして2007年は、2月に始まった暖冬からいきなり初夏のような春だったのは
記憶に新しいですが、昨年同時期のブログを読み返してみて、驚きました!
今年こそ主人の仕事も余裕ペース?と思いきや、土日もまったく家に居ません。
ひたすらトラクターで耕し続けている模様です。(フランス人らしくもない!)
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by casteltresgirard | 2008-05-06 00:12 | ブドウ畑の四季・春

4月第四週のブドウ畑・・・Relèvement

葉が3、4枚出てきたのはつい先週のこと、1週間でこーんなに伸びましたよ!

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ブルゴーニュ地方の一般的なブドウ畑の造りは、針金を上下に1本ずつ固定し、
その中間に2本張った針金を、ブドウの蔓の成長に合わせて少しずつ引き上げます。
今週は、その 「Relèvement」 ルレヴモン、という作業中。

2本の針金を留めていたクリップを外し、少し引き上げて蔓をはさみ込むようにし、
またクリップを付け直すだけの、一見すると単純な作業です。

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3月から4月にかけて、25℃を越える夏日が続いてブドウの成長が早まり、
仕事もすべて前倒しです。本来なら、この作業をするのは5月中旬以降。

この道30年の主人いわく、記録的な猛暑だった2003年と較べても
さらに15日間くらい早いペースだそうです。
この好天が続くとすると、8月後半に収穫の可能性も充分あるらしい・・・。

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間もなく花も咲きそう!
開花から100日後に収穫が始まるというのが、昔からの言い伝えです。

そこで、「Trois Siècles de Vendanges Bourguignonnes」
ブルゴーニュ地方の収穫の3世紀を振り返る、という本を開いてみると・・・

8月に収穫が始まった記録があるのは
1719年(8/28)・・・暑く乾燥した夏。ブドウは良好。ワインは15/20点。
1822年(8/29)・・・猛暑の夏。ブドウの質は中程度だが完熟。ワインは15/20点。
1893年(8/24)・・・4/23開花。干ばつの年。ブドウの質は中程度。20/20点。
20世紀にはなく、2003年が次の記録となりました。

2003年の暑さも例外中の例外だったため、ワインの出来が心配されましたが
結局のところ、果実味の凝縮した、香り高い素晴らしいワインとなりました。
レストランでは、濃厚なタンニンを和らげるため、デキャンタしてお出ししています。

今年2007年も、期待できるかもしれませんね!
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by casteltresgirard | 2007-04-26 14:40 | ブドウ畑の四季・春

4月第三週のブドウ畑・・・Bourgeons et Labour

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毎日のポカポカ陽気のせいで、こんなに葉っぱが出てきましたよ。

たった1週間前に、「ようやく新芽が膨らんできたな」と思っていたところなのに
すでに30センチ以上も伸びた樹もあるくらい。樹齢が若いほうが勢いがあって
ピノノワール(黒ブドウ)よりも、シャルドネ(白ブドウ)のほうが早く成長するのだと
主人が教えてくれました。

ところでうちの主人、今週末は休日も返上して、トラクターで土を耕すのだそう。
来週から少し天気が崩れるという予報が出ているのと
もう少し伸びてからだと、トラクターによって葉や茎を傷つけることになるためです。

ヴィニュロン(ブドウ栽培者)にとっては、いよいよ2007年シーズンの始まり。
秋の収穫まで、空模様とにらめっこの、気の抜けない日々が続きます。

Castel にも、ベルギー・オランダ・スイスナンバーの車が並ぶようになり
夏到来!の雰囲気たっぷりです。ランチのみテラスでの食事もオープンしました!
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by casteltresgirard | 2007-04-20 23:49 | ブドウ畑の四季・春

4月第二週のブドウ畑・・・Repiquage

先日ご紹介したように、greffe(接木)された苗木を、いよいよ植えていきます。

「植える」のですから、「Plantation」と言いたいところですが
これは、何もないまっさらな敷地に一から植えること。少し意味が違ってきます。

古株を抜いた穴を補うための植樹は、「Repiquage」ルピッカージュといいます。
「Piquage」ピッカージュで杭を打った後、続けて打つのは苗木ということです。

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配達時点での苗木は
25本ずつ束ねられています。






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greffe(接木)した部分は
赤い蝋で固められています。






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剪定ハサミで根を切り落とし・・・







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太いキリのような道具で
苗木を植える穴の目星をつけ、






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苗木を添えながら
深く埋め込みます。






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赤い部分まで差し込んだので
地中部分は20センチあまり。






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初めの4年間ほどは
若木を保護する杭を打ちます。






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新しく植えた苗木から、ブドウが収穫できるようになるのは、4年後。
ブルゴーニュの特級畑となると、7年は待つべきと言われています。
「Vieilles vignes」古木、と呼ばれるようになり、果実味の凝縮した
良質の実をつけるようになるまでには、20-30年かかります。

手入れが良く、病気にかからなければ、80-100年生きることも・・・
ブドウの樹は、ヴィニュロンが次世代に残す財産でもあるのです。
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by casteltresgirard | 2007-04-09 16:23 | ブドウ畑の四季・春

ブドウの苗木を作る人

今日は、ブドウの苗木屋で友人のフィリップ・グリザール氏が来宅しました。

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アルプス山脈の麓、サヴォワ地方でワイン農家を営んでいたグリザール家。
1860年代に「フィロキセラ」というブドウ根の病気がヨーロッパ全土に広まり
フランスのブドウが全滅したことがあります。

その際、アメリカ大陸から輸入した根の部分(台木)に
欧州産の枝を接木することにより、ブドウが復活したという経緯がありますが
一家は引き続きワインを作りつつ、この「苗木業」のほうで功績を上げました。

フィリップが見せてくれた、「シャルドネ」種の苗木。100本単位で納品します。

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赤くぷっくり膨らんでいるのが接木した部分で、蝋で固定してあります。

お土産に自家製ワインもいただきました。
白ワイン「ジャケール」「ルーセット」、赤ワイン「モンドゥーズ」などサヴォワ地方
独自のブドウ品種ばかりで毎回楽しみ。パリの農業見本市で金メダルも獲得。

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「シャルドネ」種の苗木を、2本プレゼントしてもらいました。

青いラベルは、EU圏内を流通させる場合の検疫のための証票。
品種名、クローンNo、台木の種類などが記載されています。
下段の「06.73.120.062」の数字に、国番号・県・市町村・生産者コードが
表されており、全生産者の苗木がクオリティの面で厳しく管理されています。

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今はただの棒っきれでも、数十年間も生き続けてブドウを実らせるのかと
考えると感慨無量・・・。根を短く切って水に挿しておくと発芽するそうなので
ボチボチ名前でもつけて、可愛がってやりたいと思います♪


Domaine GRISARDでは、ワインの試飲と苗木栽培の見学もできます。
(日曜・祝日を除きます)

Jean-Pierre et Philippe GRISARD
73250 Freterive
Tél (33) 04 79 28 54 09
Fax (33) 04 79 71 41 36
e-mail gaecgrisard@aol.com
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by casteltresgirard | 2007-04-05 21:43 | ブドウ畑の四季・春

3月最終週のブドウ畑・・・Déherbage

3月21日は春分の日でしたが、フランスでは春の始まる日とされています。
そして、25日からは時計を1時間進め、夏時間になりました。

今年は暖冬だったこともあり、この時期になるとさすがに雑草も伸びてきます。
そこで必要になるのが、「Déherbage」デゼルバージュ、という除草作業。

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最も手早い除草の方法は、液体状の除草剤をトラクターで撒くこと。
上の写真のように、日本の冬の芝生を思わせる黄色い草を見かけたら除草剤です。
ちょっとちょっと!「うちはビオワイン」とおっしゃるアナタ・・・!

以前ご紹介したエリック氏のような、馬で耕しながら雑草を掘り起こすのは
健康な土づくりの上で理想的な方法ですが、莫大な時間と労力と費用がかかります。
その中間をとるのが、トラクターで耕すという方法。

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使用前と使用後? おもしろい光景を見かけてパチリ。
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by casteltresgirard | 2007-03-28 00:29 | ブドウ畑の四季・春

3月第三週のブドウ畑・・・Labour












写真は「Equipages」HPより


3月に入り、いよいよ本格的に始まるのが「Labour」ラブール、と呼ばれる
土を耕す仕事。あちこちの畑の畝が、掘り起こされてホコホコになっています。

トラクターで耕すのが、短時間・低費用でまだ一般的ではありますが
そこへ白羽の矢を立てたのが、「Equipages」社のエリック・マルタン氏。
耕作馬に車輪のついた鋤を引かせ、自ら一列ずつ耕す方法をとります。

耕すことにより、土が柔らかくなり水分が根まで浸透しやすくなるとともに
土中の生態系を蘇らせ、活性化させるという狙いがあります。
エリック氏が馬に取り組むのは、トラクターの重量によって土を固めないため。

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ブドウの樹の生長と、天候を見ながら(雨の直後には耕せません)
エリック氏は、ひとつの畑に最低でも1年を通して5回は鋤を入れるといいます。
それ故、仕事場はブルゴーニュの特級畑を中心に14ヘクタールに限られます。

近年のビオロジックブームの後押しもあり、エリック氏は引く手あまた。
大手クライアントが、なかなか契約できずに待たされている状態なのです。

それでもエリック氏はいたってマイペース。大型トラックに3頭の馬を乗せて
グランクリュ街道をやって来ては、日曜も祝日も関係なく耕します。
2日続きの仕事のときは、畑の脇道で馬たちと一緒にトラックに寝泊りするという
まさに「馬と寝食を共にする人」。

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この写真は、わたしの主人が鋤の引き方を教わっているところです。
エリック氏は多忙ながらも、後継者を育てるための授業を持ち、セミナーを開き、
村のお祭りがあれば、耕作馬でデモンストレーションを行ったりとオープンな方。

つい最近、ご自分でホームページも開設されましたので、ご覧ください。
EQUIPAGES EN BOURGOGNE http://equipages-en-bourgogne.com/
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by casteltresgirard | 2007-03-16 23:52 | ブドウ畑の四季・春

3月第二週のブドウ畑・・・Piquage

ブドウ畑の散歩に慣れてくると、「Piquet」ピッケ、と呼ばれる木の杭の
打ち方によって、どこのドメーヌ所有の畑かが分かります。
丁寧に仕事をしているドメーヌの畑は、杭までほんとうに美しいです。

この時期おもに行われている仕事は
「Piquage」ピッカージュ、または「Réparation」レパラシオン
つまり杭の打ち直しと、針金のメンテナンスです。

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ノコギリで切り込みを入れ・・・
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磨耗した針金を取り替えます。
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良い木材を使えば、10年でも20年でも長持ちするはずですが
それでも、例えば100メートル四方に打たれる杭は、約1500本・・・。

この仕事が続いた日には、帰宅したうちの主人も「メシ、寝る!」です。
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by casteltresgirard | 2007-03-07 14:09 | ブドウ畑の四季・春

3月第一週のブドウ畑・・・Attachage

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春一番が吹きました。暦の上での春は、3月21日ということになっていますが・・・
ブドウ畑で今行われているのは、「Attachage」アタッシャージュ、と呼ばれる作業。
冬の間に剪定した枝を、折らないように、1本1本折り曲げて針金に括り付けます。

芽吹く前に、急げ急げ・・・

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「ミュスカリ」という名前の、ブドウ畑に咲く愛らしい小花です。
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by casteltresgirard | 2007-03-01 02:03 | ブドウ畑の四季・春