カテゴリ:ソムリエの独り言( 17 )

快挙!

ときどきは、こんな事もあるもんです・・・。

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Clos des Lambrays 2001
Clos de Tart 2001
Grands Echézeaux 2002 Domaine de la Romanée-Conti
Romanée-St-Vivant 1998 Domaine de la Romanée-Conti

オジ様5人組、まずは「クロ・デ・ランブレィ」「クロ・ド・タール」
モレ・サン・ドニ村の、ふたつの隣り合ったグランクリュの、同一ミレジムの飲み較べ。
うちの村のクリュですから、レストランでは90年代以降の多ミレジムを揃えています。

よく言われるように、ランブレィは果実味が前面に出ていて、香り高い華やかな印象。
クロ・ド・タールは力強いけれどまだ堅い感じ。前者のほうが明らかに飲み頃に近い。
同時に味わう機会はなかなかないので、改めて良い確認になりました。

美味しいワインに心地よくなってしまったのか?、オジ様たち。
続いて「ロマネ・コンティ特集」です。と言ってもロマネ・コンティと名の付くワインは
レストランのリストでも3000ユーロと載ってる代物。同ドメーヌの別グランクリュで。

もちろん私も、ちょっとだけオコボレに預かりました。
率直な感想を言わせていただけば・・・
こういうワインこそ、ラベルを見ずにテイスティングした方がいいのだろうなぁと・・・。
ワインファンの方なら、どういう意味か解りますよね?

ところでオジ様たち、火曜日の夜に奥様を置いて、こんなワイン会なんてズルイ!
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by casteltresgirard | 2007-06-27 23:19 | ソムリエの独り言

ラディッシュと白アスパラの季節

毎週土曜日は、ボーヌのマルシェの日。
といっても、夜の仕事のおかげで、すっかり早起きが苦手になった私。
それに、ディジョンの金曜日のマルシェは大規模ですが、駐車場が・・・

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「エスパス・フレッシャー」、英語にするとフレッシュ・スペースと言いますか、
野菜専門スーパーが近所にあるので、主婦の私は土曜日の買出しに行きます。
陳列棚の上から、常に冷気が霧吹きされて、みずみずしく輝く野菜。
タケノコやチンゲン菜、椎茸などの珍しい食材も手に入るので
中華レストランのマダムたちで賑わい、ここは中華街!?と錯覚してしまうほど。

今朝は、ラディッシュと白アスパラガスが、今や旬!とばかりに
ドーンと積み上げられています。先週まで申し訳程度に置かれていたのに。
お値段もいい感じに旬!

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4年前のアルザス地方。
学校の卒業研修で2ヶ月間働いた、小さなレストラン「Chez Norbert」にて。
私と同年齢の女性オーナーのサビーヌは、飲むこと食べることが大好きで
「賄いがマズくちゃ~、仕事する気にもならないわよね!」と言って
いつもお客様と同じものを食べさせてくださいました。グラスワイン1杯付で。







テラスでのサーヴィスが
気持ち良かったナ・・・。



「食べたいものをシェフに毎日リクエストしていいわよ」と言われて
私が頻繁に食べたのは、前菜に白アスパラ+マヨネーズかヴィネガー添え、
メインにシェフオリジナルのシュークルート。

そして、アペリティフに合わせてお客様にお出ししていたのは、ラディッシュ。
バターを塗ったり、岩塩を付けたり、リースリングやミュスカによく合いました。
研修が終わる5月中旬、「ラディッシュに苦味が出てきたら季節はおしまい」と
習ったっけ。

サビーヌとは、同い年で独身同士でしたし、趣味も同じ。2人とも酒豪。(笑)
結局のところ休日も、オーナーと研修生の関係を越えて食べ歩きをしました。
毎年、ラディッシュと白アスパラの季節になると、「オトギの国」アルザスでの
夢のように楽しかった日々を思い出します。



フランスの可愛い田舎を訪ねる旅、アルザスはおススメです!
アルザス地方観光局 (仏語・英語版が充実、日本語あり)
リボーヴィレ村・リクヴィル村 オフィス・ド・ツーリズム (仏語・英語)
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by casteltresgirard | 2007-03-17 21:22 | ソムリエの独り言

うれしい再会・自由が丘ワインスクールご一行様











永野寿子さん主催の「自由が丘ワインスクール」のツアーが
カステル・ド・トレ・ジラールに、ランチでお立ち寄りくださいました。

1年前にも同様のツアーで来られ、ドメーヌ・グロフィエの裏話で盛り上がりました。
その翌月に日本に帰国時、ダンナの案で「eX-CELLAR」緊急アポなし訪問~!
「永野寿子の夢日記」2006年3月1日・写真は「eX-CELLAR」真理子さん撮影)











お忙しい中、スタッフを紹介してくださり、セラーを見学したり、記念撮影をしたり・・・
「明日の夜、お時間あったらわたしのワインバーに来ませんか」とお誘いを。
まだお若い紀子シェフと加世ソムリエの「Juriano」で、楽しい夜を過ごしました。

そして今回の再会。
永野さんは、芸能界や文化人にもたくさんお知り合いのいるスゴイ方なのに
わたしのような田舎のソムリエにも、とても気さくに話しかけてくださいます。
そして、ずっと昔から知り合いのような、温かい気分にしてくれます。

シャトー勝沼のオーナー夫人が2歳半のお嬢さんと参加されていて
うちの娘サオリは、初めて「純日本人」のお友達とおしゃべり・・・
10月にわたし達が帰国するとき、勝沼でブドウの収穫を手伝う約束をしました。



 こんな若いパパでもいいな・・・
 (父に遠慮して小さな声で。)







それから、もうひとつうれしい再会。
8年前にワインスクールに通ったとき、先生の助手を務めておられた谷宣英さん。
今や、全日本最優秀ソムリエ、トゥール・ダルジャン東京のシェフソムリエ。
赤ちゃんの抱き方も慣れたもの。昨年夏に長男の浩太朗くんが生まれたからですね。

ツアーの通訳を務めていたユキコさんも、わたしの渡仏当初からの友人。
楽しそうにワインを味わっている皆さんを拝見して、このレストランで働いていたことで
旧い繋がりと新しい出逢いを持てたことに感謝・・・また頑張って仕事を続けようっと。

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永野さんは、ワインの販売やスクール、勝沼での実地研修主催のほかにも
最近では台湾、上海、ポルトガルにも足を運ばれ、日本中世界中を駆け回っています。
いつおうちにいらっしゃるんでしょうか・・・(笑) 人脈の広さはうらやましい限り。
永野寿子の夢日記」 ぜひ覗いてみてくださいね!
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by casteltresgirard | 2007-03-08 14:03 | ソムリエの独り言

イタリアからのソムリエ

今晩の仕事用のアイロン掛けとメイクアップは、いつもよりも少し念入りに・・・
というのも、フランスソムリエ協会の前会長、ジョルジュ・ペルテュイゼ氏から
15名様の予約が入っているのです。

ペルテュイゼ氏は、わたしがディジョンのホテル学校を卒業したときの
試験審査委員長。どなたとご一緒なのかは分かりませんが、もしかしたら
ソムリエ科の担任だったドーレ先生にも、久々にお会いできるのかしら・・・。

さて職場に到着すると、ペルテュイゼ氏本人はいらっしゃらないと
同僚からの耳打ち。その代わりに、イタリアからのソムリエさんご一行らしい。
わたしの頭の中は、エンリコ×15人で桜も満開?の興奮ぶり。


解説)
「エンリコ」というのは
イタリア人ソムリエのエンリコ・ベルナルド氏
1997年イタリア最優秀ソムリエ賞に始まり
2004年にソムリエ世界一まで登りつめた
若干30歳のスーパーソムリエ。
パリのホテル「Georges V」を退社し
コンサルティング会社を設立したようですね。



・・・で、テレビで観たエンリコ氏の、美しい身のこなしと滑らかな口調、
昔ローマを旅行したときの、「イタリア男は全て美形だった」良き思い出が彷彿!
それが15人も来るなんて~!

ご一行様到着。あれ?何だかご年配の方が多いような・・・しかも女性が約半数。
想像するに、これはイタリアソムリエ協会加盟のワイン愛好家の方々のツアーで
フランスソムリエ協会が仲介に入って予約を入れたのですね。・・・ボン。

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今晩ご用意したワインは、白3種、赤3種、デザートワイン。
そのたびに幹事氏に呼び止められ、「ハイじゃ~このワインについて説明を」となり
生産地域、ブドウ品種、生産者、醸造の方法などについて話すはめに。
そんなことを急に言われても、わたしも全て知り尽くしている訳ではありませんので
冷や汗かきつつ、とっさのアドリブ・・・。
ソムリエに何よりも必要なのは、涼しい顔してベラベラ作り話をする度胸かもね・・・。








Gevrey-Chambertin «Poissenots» 1998 Domaine Humbert Frères
この作り手は、とてもマジメに畑仕事をされていて、ほんとうに良いブドウを作る。
果実味が前面に出た、ソフトなワインに仕上がります。しかも9年も熟成させたもの。
イタリアの愛好家たちからは、「うーん薄いワインだ」とイマイチの反応が・・・。











Coteaux du Layon «St Aubin» 2005 Domaine Philippe Delesvaux
2005年の若くフルーティなワインを、蜂蜜のロールケーキに合わせたのは
蜂蜜のトロリとした粘っこい甘さを、爽やかな酸味で流すため。
「若すぎてコクがない」と、別料金で支払いでも良いからと南仏の赤ワインを
ワインリストから選ばれた幹事氏。

ワインは嗜好品。好みの違いももちろんあるでしょうが、生まれ育った環境により
味覚は人それぞれ違うんですね。わたしがブルゴーニュワインがいちばん好きで
チリやカリフォルニアやボルドーなどは、最後まで飲み終えられないのと同じこと。

でも、せっかくブルゴーニュ研修旅行に来てくださったのに
唸らせるようなワインを出して差し上げられなくて残念。次回に向けて少し反省。
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by casteltresgirard | 2007-03-04 23:48 | ソムリエの独り言

もうひとつのクリスマスディナー

今晩は、いつもより早く18時に出勤しました。
夜のサーヴィス前に、会社の驕りで同僚たちとのクリスマス・ディナーがあるからです。
家族と過ごせない私たちにとって、これはちょっとしたお楽しみ。

小さなホテルですが、全員がテーブルにつくと15人にもなります。
社長から毎年恒例のプレゼント、マグナムボトルが配られてからカンパイ♪











アミューズのカボチャのスープ。自分では作り出せないお味です。










前菜は、Plateau de Fruits de Mer (シーフード・プレート)の食べ放題です。










Crevette(エビ)、Bigorneau(タマキビ貝)、Torteau(カニ)、Moules(ムール貝)、
Praires(アサリ貝)、Langoustines(手長エビ)、Bulots(バイ貝)、Huitres(牡蠣)
などがふんだんに盛られ、食べても食べても終わらない!何というシアワセ~!


続いて、Noisettes de Biche, Pomme et Poire Caramelisées
(雌鹿肉のグリル・リンゴと洋梨のキャラメルソテー添え)柔らかいお肉が絶品!










デザートは、定番のBûche de Noël(ブッシュ・ド・ノエル)アイスケーキでした。










ワインはこちら。
(白) Vin de Pays Petit Bourgeois Domaine Henri Bourgeois
   ソーヴィニヨン・ブランの安ワインですが、白い花の香りにフルーツのボリューム感。
   シーフードにはぴったりでした。Vin de Paysなのでミレジムはなしです。

(赤) Hautes Cotes de Nuits 2004 Domaine Bertagna










ふだんレストランでお出ししているものと同じ料理が味わえて、みんな満腹、満足。
社長のちょっとした心遣いが、チームの意気を盛り上げてくれました。
さぁ、クリスマスから大晦日にかけての大切なサーヴィス、頑張って乗り切ろうね!
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by casteltresgirard | 2006-12-24 18:56 | ソムリエの独り言

今週末はクリスマス

クリスマス前は基本的にレストランは閑散期。地元企業の忘年会が入る程度です。

それが今週は、ホテルに宿泊のイタリア人、スペイン人のお客様で毎晩の満席。
南からのお客様は、例年は少ないのです。
かの地には安くて美味しいワインが溢れているでしょうし、わざわざヴァカンス時期に
この寒い地方を目指しては来ないでしょう。今年はナゼに?

ちなみに、そんな南からのお客様に、今晩売り上げたワイン。
(白) Chassagne-Montrachet Champs-Gains 1999 Paul Pillot
(赤) Marsannay Ronsoy 2002 Frédéric Magnien
(白) Chassagne-Montrachet 2000 Bernard Moreau
(白) Chablis 2002 Frédéric Magnien
(白) Marsannay Le Clos 2004 René Bouvier
(赤) Morey-St-Denis 2000 Domaine des Beaumonts

ツマラナイ~。
白ワインがつまらないとは言いたくないけれど、ここはジュヴレイとシャンボールに
挟まれたモレ・サン・ドニ。是非味わっていただきたい赤ワインがザクザクあるのに。
帆立貝、あんこう、ヒラメなど季節の魚が美味しいから、白ワインなんでしょうね。

外国人のお客様の好みの傾向としては
1)シャブリが異様な威力を持っている。オシャレなワインの代名詞?
2)ピュリニー・モンラッシェ、シャサーニュ・モンラッシェが一番エライ白ワイン。
3)赤は少し年代物が好き。2000年代なんて若くて飲めないと思っている?
4)ロックフォールチーズにソーテルヌを一杯飲みたがる。ここはブルゴーニュや!
  代わりに今が旬の「Muscat de Noël」なんかを薦めても見向きもせず。

だから上記のような、偏った売り方になってしまうんですよね。
そんなお客様を説得して、わがモレ・サン・ドニ村のワインもおっ悪くないね?と
発見していただくべく、セールストークを工夫しようと反省しながらの帰り道。

余談)
Frédéric Magnienのワインは、そんな外国人のお客様にはお勧めしやすいです。
フルーティでストレートな印象の作り方をしているため、素直に美味しく感じられます。
モレ・サン・ドニ村の作り手でもあることから、私は頻繁にご提案しています。
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by casteltresgirard | 2006-12-22 23:54 | ソムリエの独り言

ワインに羽虫が・・・さぁどうする?

ソムリエの仕事の醍醐味は、やはり少し余裕のある平日夜のサービスです。
お客様とゆっくりワインの話ができますし、普段はお出ししないカクテルを作ったり
一皿に2つのグラスワインを合せて飲み較べてみたり、食後酒もお勧めできます。

日曜日の夜、ミョーなことがありました。
「ワインにムシュロンが浮いている」とお客様に言われグラスを見ると、羽虫が2匹。
夏のテラス席では、皆さん暗闇で羽虫入りワインを飲んでいるかもしれませんが(笑)
こんな寒い時期に・・・。

日本ソムリエ協会のテキストだと、「グラスをお取替えする」なのかもしれませんが
フランスの学校では、「スプーンで虫を掬えば良い」 と習った私。
三ツ星レストランに勤務していた時も、同僚たちはそのようにしていました。
それをやったところ、お客様はどうも納得いかない顔。それならとグラスをお取替え。

その5秒後、「また入ってるみたいなんだけど・・・」

さぁどうするソムリエ?咄嗟に口をついて出てきた言葉は・・・
「羽虫もね、私達と一緒で赤ワインが好きなんですよー。その証拠に気持ち良さそうに
泳いでいるじゃーないですか。ワイン蔵にテイスティングに行くと樽に群がってますよ。
でも、瓶詰め前にちゃーんとフィルターにかけているから大丈夫です。
これも自然ってヤツですよ、自然。」

この中途半端な気候のせいでしょうか、後日また同じ事がありました。
私は一滴でもワインを無駄にしたくない呑み助ですから、羽虫なんて取り除けば良いと
大雑把な考えを持っているのですが、確かにデリケートなお客様もいらっしゃるから・・・。
皆さんは、ソムリエにどのように対処して欲しいですか?
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by casteltresgirard | 2006-12-06 23:06 | ソムリエの独り言