イタリアからのソムリエ

今晩の仕事用のアイロン掛けとメイクアップは、いつもよりも少し念入りに・・・
というのも、フランスソムリエ協会の前会長、ジョルジュ・ペルテュイゼ氏から
15名様の予約が入っているのです。

ペルテュイゼ氏は、わたしがディジョンのホテル学校を卒業したときの
試験審査委員長。どなたとご一緒なのかは分かりませんが、もしかしたら
ソムリエ科の担任だったドーレ先生にも、久々にお会いできるのかしら・・・。

さて職場に到着すると、ペルテュイゼ氏本人はいらっしゃらないと
同僚からの耳打ち。その代わりに、イタリアからのソムリエさんご一行らしい。
わたしの頭の中は、エンリコ×15人で桜も満開?の興奮ぶり。


解説)
「エンリコ」というのは
イタリア人ソムリエのエンリコ・ベルナルド氏
1997年イタリア最優秀ソムリエ賞に始まり
2004年にソムリエ世界一まで登りつめた
若干30歳のスーパーソムリエ。
パリのホテル「Georges V」を退社し
コンサルティング会社を設立したようですね。



・・・で、テレビで観たエンリコ氏の、美しい身のこなしと滑らかな口調、
昔ローマを旅行したときの、「イタリア男は全て美形だった」良き思い出が彷彿!
それが15人も来るなんて~!

ご一行様到着。あれ?何だかご年配の方が多いような・・・しかも女性が約半数。
想像するに、これはイタリアソムリエ協会加盟のワイン愛好家の方々のツアーで
フランスソムリエ協会が仲介に入って予約を入れたのですね。・・・ボン。

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今晩ご用意したワインは、白3種、赤3種、デザートワイン。
そのたびに幹事氏に呼び止められ、「ハイじゃ~このワインについて説明を」となり
生産地域、ブドウ品種、生産者、醸造の方法などについて話すはめに。
そんなことを急に言われても、わたしも全て知り尽くしている訳ではありませんので
冷や汗かきつつ、とっさのアドリブ・・・。
ソムリエに何よりも必要なのは、涼しい顔してベラベラ作り話をする度胸かもね・・・。








Gevrey-Chambertin «Poissenots» 1998 Domaine Humbert Frères
この作り手は、とてもマジメに畑仕事をされていて、ほんとうに良いブドウを作る。
果実味が前面に出た、ソフトなワインに仕上がります。しかも9年も熟成させたもの。
イタリアの愛好家たちからは、「うーん薄いワインだ」とイマイチの反応が・・・。











Coteaux du Layon «St Aubin» 2005 Domaine Philippe Delesvaux
2005年の若くフルーティなワインを、蜂蜜のロールケーキに合わせたのは
蜂蜜のトロリとした粘っこい甘さを、爽やかな酸味で流すため。
「若すぎてコクがない」と、別料金で支払いでも良いからと南仏の赤ワインを
ワインリストから選ばれた幹事氏。

ワインは嗜好品。好みの違いももちろんあるでしょうが、生まれ育った環境により
味覚は人それぞれ違うんですね。わたしがブルゴーニュワインがいちばん好きで
チリやカリフォルニアやボルドーなどは、最後まで飲み終えられないのと同じこと。

でも、せっかくブルゴーニュ研修旅行に来てくださったのに
唸らせるようなワインを出して差し上げられなくて残念。次回に向けて少し反省。
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by casteltresgirard | 2007-03-04 23:48 | ソムリエの独り言
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